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通信制高校、3年間でいくらかかるのか


通信制高校の学費は、学校の選び方で大きく変わります。就学支援金を適用した場合で、N高等学校ネットコース普通科が199,000円、中央国際高等学校への単独入学が238,568円、中央国際にサポート校(SOZOWスクール高等部)経由で入学すると1,085,568円から1,481,568円です。就学支援金を使わない場合は、順に1,099,000円・1,250,000円・2,097,000円から2,493,000円になります。支援金を適用した後どうしで比べても、いちばん低い選択肢といちばん高い選択肢では7倍以上の差があります。

この記事でわかること

数字は各校の公式ページに掲載されているものだけを使い、計算の前提を毎回書いています。学費を公式ページに載せていない学校については、金額を推測せず「載せていない」という事実だけを扱います。

この記事で扱う学校とサービス

公式ページに学費が掲載されている学校・サービスを対象にします。

名称性格この記事での扱い
N高等学校(ネットコース)広域通信制の私立高校普通科の3年間を計算
中央国際高等学校広域通信制の私立高校単独入学とSOZOW経由の両方を計算
SOZOWスクール高等部通信制高校サポート校(中央国際高等学校と提携)中央国際の学費と合算して計算

N高等学校のネットコースは、スマートフォンとインターネット環境があれば自宅学習が完結する形式で、通信制高校として単独で機能します。

サポート校は通信制高校とは別の事業者です。SOZOWスクール高等部に入学すると、SOZOWスクールと中央国際高等学校の2か所に学費を払うことになります。この2つを合算しないと総額が出ません。

公式ページを見ても総額が分からない学校

学費を公式ページに載せていない学校もありました。キズキ高等学院は公式ページに料金の記載がなく、問い合わせや相談会でのみ費用を案内しています。ホワイトアカデミー高等部は、学費を意図的に非公開にしていることを公式ページに明記しています。

どちらも資料請求や相談会に参加しないと費用を比較できません。費用が公開されていないこと自体が、検討の材料になります。この記事ではこの2校の学費は計算しません。

通信制高校の3年間総額:学校別の計算

公式ページに並んでいるのは年次ごとの金額です。3年分に足し直すと、次のようになります。

広告に出ている1年目の金額と、3年間の総額は別のもの
広告に出ている1年目の金額と、3年間の総額は別のもの

N高等学校ネットコース(普通科)の3年間

N高等学校ネットコース普通科の3年間合計は、就学支援金を使わない場合で1,099,000円、就学支援金の「先引き」を受けた場合で199,000円です。授業料は1単位あたり12,000円で、公式ページに掲載されているモデル(3年間で75単位)をもとに計算しています。

項目就学支援金なし就学支援金あり(先引き)
入学金(初年度のみ)10,000円10,000円
施設設備費(3年分)150,000円150,000円
教育関連諸費(3年分)39,000円39,000円
授業料(75単位分)900,000円0円
3年間合計1,099,000円199,000円
入学金は初年度だけ、施設設備費と教育関連諸費は毎年。就学支援金が効くのは授業料だけ
入学金は初年度だけ、施設設備費と教育関連諸費は毎年。就学支援金が効くのは授業料だけ

授業料の自己負担がゼロになるのは、令和8年度の就学支援金の上限(13,668円/単位)が、N高の普通科の授業料単価(12,000円/単位)を上回るためです。

上の表はネットコースの費用だけです。スクーリング(対面授業)の参加費用は別途かかると公式ページに書かれていますが、金額は掲載されていません(末尾の「申し込む前に、学校に聞くこと」を参照)。

中央国際高等学校(単独入学)の3年間

中央国際高等学校に単独で入学した場合の3年間合計は、就学支援金なしで1,250,000円、就学支援金ありで238,568円です。授業料は1単位あたり15,000円で、公式ページに掲載されている新入生モデル(1年次25単位・2年次26単位・3年次23単位・合計74単位)で計算しています。

項目就学支援金なし就学支援金あり(令和8年度新制度)
入学金(初年度のみ)50,000円50,000円
教育運営費(3年分)90,000円90,000円
授業料(74単位分)1,110,000円98,568円
3年間合計1,250,000円238,568円

授業料が残るのは、中央国際の授業料単価(15,000円)が就学支援金の上限(13,668円)を1単位あたり1,332円上回るためです。74単位分の差額98,568円が自己負担になります。

SOZOWスクール高等部 + 中央国際高等学校の3年間

SOZOWスクール高等部の入学金は55,000円(初年度のみ)、年間学費は個性発見コース(週1登校)が264,000円、好奇心実現コース(週3登校)が396,000円です。中央国際高等学校の学費と合算した3年間の総額は次のとおりです。

コースSOZOW 3年間小計中央国際 3年間小計合計(支援金なし)合計(支援金あり)
個性発見コース(週1)847,000円1,250,000円2,097,000円1,085,568円
好奇心実現コース(週3)1,243,000円1,250,000円2,493,000円1,481,568円

就学支援金:前提によって額が変わる

就学支援金(高等学校等就学支援金制度)は、令和8年(2026年)4月1日施行の改正で所得制限が撤廃されました。改正前は世帯年収の区分で支給額が段階的に変わっていましたが、新制度ではすべての世帯が対象です。

ただし、支援金の額は授業料単価・履修単位数・在籍状況によって変わります。新制度では私立通信制高校(単位制)の支給限度額は13,668円/単位で、通算74単位・年間30単位が上限です。

この記事の計算はすべて「令和8年度新制度・新入生・公式ページに掲載されたモデル単位数で3年間在籍した場合」を前提にした計算例です。次の条件で額が変わります。

年度途中に転入学した場合、前籍校での在籍月数や履修単位等により支給額が減額されます。また、前籍校の在学期間や履修単位数などにより受給できない場合があるとされていますが、その基準となる単位数は公式ページに書かれていません。編入学・転入学の場合は「支給見込額の先引き」の対象外で、先引きなしの納入金額で案内されます。

N高では年度途中に退学または転学する場合、就学支援金の精算(2次請求)が発生することがあります。2次請求に応じないと、退学・転学の手続きが進められないと公式ページに明記されています。

サポート校を選ぶと、いくら上乗せになるか

中央国際高等学校に直接入学する場合と、SOZOWスクール高等部を経由する場合の差は、3年間で847,000円から1,243,000円です。

コース直接入学(中央国際のみ)SOZOW経由の総額上乗せ額
個性発見コース(週1)238,568円(支援金あり)1,085,568円(支援金あり)847,000円
好奇心実現コース(週3)238,568円(支援金あり)1,481,568円(支援金あり)1,243,000円

上乗せ額の中身は、SOZOWの入学金55,000円と年間学費(264,000円または396,000円)の3年分です。この額は就学支援金の有無にかかわらず変わりません。支援金が減らすのは中央国際(通信制高校)の授業料だけだからです。仕組みと、ほかのサポート校でも同じことが起きる理由は、サポート校の学費に就学支援金は効かない理由で詳しく書いています。

判断の分かれ目は、この上乗せ額が「週1〜3回の登校・個別学習サポート・不登校対応というサービスへの対価」として見合うかどうかです。そのサービスが要らない場合、上乗せ額を払う根拠はありません。

途中でやめた場合の費用

通信制高校側に払ったお金は、原則として戻りません。サポート校側だけが一部戻ります。

支払先と費目途中でやめたときの扱い
N高 入学金理由を問わず返金なし
N高 通信制課程(ネットコース)の授業料理由を問わず返金なし・年次一括払い
N高 週5・週3・週1+コースの授業料月割りで返金(1か月未満は切り捨て)
中央国際 学納金(入学金・教育運営費・授業料)いかなる理由があっても返金なし
SOZOW 契約書面の受領から8日以内全額返金・違約金なし
SOZOW 8日経過後の中途解約入学金相当額と解約費用を控除した残額を返金

N高等学校ネットコース

「理由を問わず返金できません」と公式ページに明記されているのは、通信制課程(ネットコース)の授業料です。年次一括払いのため、年度の途中でやめても戻りません。普通科の場合、1年あたり最大300,000円(25単位×12,000円)です。

月割りで返金されるのは、ネットコースとは別に申し込む週5・週3・週1+などのキャンパスコースの授業料です。土台にある通信制課程の授業料は、この月割りの対象になりません。

年度途中の退学では、就学支援金の精算(2次請求)も発生することがあります。この精算に応じなければ、退学の手続き自体が止まります。

中央国際高等学校

「一度納入された学納金は、いかなる理由があっても返金いたしません」と公式ページに明記されています。入学金・教育運営費・授業料のすべてが対象です。クーリング・オフについての記載は、公式ページで確認できませんでした。

SOZOWスクール高等部(サポート校)

特定商取引法に基づく表記によると、契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができます。この場合は損害賠償・違約金の請求なしに全額返金されます。

8日を過ぎてから中途解約する場合は、入学金(55,000円)相当額と解約費用を控除した残額が返金されます。解約費用は5万円か1か月分の学費のうち低い方で、個性発見コース(週1)は22,000円、好奇心実現コース(週3)は33,000円です。

サポート校側に返金の余地があっても、中央国際高等学校に払った学費は戻りません。SOZOW経由で入学して途中でやめる場合、中央国際に払い込んだ額は全額が損失になります。

費用条件から見た選び分け

N高等学校ネットコース

選択肢になる条件

選択肢から外れる条件

SOZOWスクール高等部経由

選択肢になる条件

選択肢から外れる条件

比較対象との選び分け

N高ネットコースと中央国際高等学校(単独入学)

就学支援金あり(令和8年度新制度・公式モデル単位数)での3年間の自己負担は、N高ネットコース普通科が199,000円、中央国際高等学校の単独入学が238,568円で、差額は39,568円です。

差が出るのは授業料単価の違いだけです。N高(12,000円/単位)は支援金の上限に収まり、中央国際(15,000円/単位)は上限を1,332円超えます。

それでも中央国際を選ぶ場面としては、中央国際のカリキュラムや運営方針が本人に合う場合と、中央国際と提携するサポート校の利用を考えている場合があります。3年間の自己負担だけで比べれば、N高ネットコースのほうが39,568円少なくなります。

中央国際高等学校(単独入学)とSOZOWスクール高等部経由

同じ中央国際高等学校の卒業資格でも、直接入学とSOZOW経由では3年間の自己負担が最大1,243,000円違います(就学支援金あり・好奇心実現コースの場合)。この差は就学支援金では減りません。

SOZOW経由を選ぶ理由になるのは、SOZOWが提供する登校・個別サポート・不登校対応が必要な場合だけです。途中でやめたときの損失も違います。直接入学なら返金されないのは中央国際の費用だけですが、SOZOW経由ではそこにSOZOW分の損失が重なります。

まとめ

3年間の総額は、どの学校を選ぶかと、授業料単価が就学支援金の上限に収まるかで決まります。

選択肢3年間(支援金なし)3年間(支援金あり)
N高等学校ネットコース普通科1,099,000円199,000円
中央国際高等学校(単独入学)1,250,000円238,568円
中央国際 + SOZOW(週1)2,097,000円1,085,568円
中央国際 + SOZOW(週3)2,493,000円1,481,568円

支援金ありは「令和8年度新制度・新入生・公式ページのモデル単位数で3年間在籍した場合」の計算例です。サポート校の上乗せ分(847,000〜1,243,000円)は、この支援金では減りません。

途中でやめた場合、N高のネットコース授業料と中央国際の学納金は「理由を問わず返金しない」条件です。サポート校(SOZOW)分は一部戻る余地がありますが、通信制高校側に払った分は戻りません。

キズキ高等学院とホワイトアカデミー高等部は、公式ページに学費がないため、この記事では計算していません。資料請求や相談会なしには費用を比べられない学校があることは、動き出す前に知っておく価値があります。

申し込む前に、学校に聞くこと

ここから下は、この記事の総額に入っていない費用と条件です。どれも公式ページに答えがないので、資料請求や説明会でそのまま聞いて、答えを書き取ってください。印刷して持っていけるように、質問文の形にしてあります。

N高等学校に聞くこと

中央国際高等学校に聞くこと

どの学校にも共通で聞くこと


この記事で裏が取れていないこと

ここに挙げた項目は公式ページで確認できなかったものです。上の表と金額は、それ以外の確認できた情報だけで作っています。

申し込む前に確認をすすめる項目

  • ホワイトアカデミー高等部の3年間の学費(公式ページに「料金に関する情報を記載していない理由がある」と明記されており非公開。問い合わせで案内されるかどうかも公式ページからは分かりません)
  • この記事の「就学支援金あり」の金額は、令和8年度新制度・新入生・公式ページのモデル単位数で3年間在籍した場合の計算例です。在籍年数や履修単位数が変われば、総額も変わります。

申し込む前に、順に確かめること

ほかの記事を、決める順番に並べています。資料請求や申し込みの前に、途中でやめたときの費用まで確かめてください。